BLOG|#9 熱

五月が終わった。とんでもなく早い。
歳を取るたびに、一年が短く感じるようになる、なんてよく聞くじゃないですか。
少年時代の僕はそこにすごく惹かれて、あーでもないこーでもないと思考を巡らせた。

脳のキャパシティは決まっていて、歳を取るごとに一年間の記憶で使用できる幅が1/nしかなくなる。
結果として、体感する時間はどんどん短くなっていく。

これが学生時代から考えていた”歳を取ると一年が早くなる”についての持論だ。正解かどうかは知らんけど。
確か高校生ぐらいのときに考えて、自分の中ですごくしっくり来たことは覚えてる。

まぁそんなわけで五月どころか一年だってあっという間に過ぎる今日この頃です。
僕の一年はもう体感として1/35ぐらいしかない。みじけー。

「suisei」をリリースしてから約四か月。新曲を書こう書こうと思いつつ、なかなか定まらない。
バンドとしての活動時期は、あんなに書きたいことがあったのに。

誰かを想って、何かを想って書くことがとても重い。若かった頃は書くことに躊躇がなかったように思う。
今この年齢を迎えて、いろいろな節目に立ち会ってきた。

歌詞を書くたびに、自分の中のシャニ=カマエ(35)くんが耳打ちする。

「そんなキレイゴト、思ってもない癖に」と。

あぁ、その通り。

「社会風刺なんて考えてないでしょ、かっこつけちゃって」と。

間違いない。



音楽だけじゃない、なんだってそう。

何かを成すために必要なのは信念がないといけない。

あるいは「熱」という言葉でもいい。



「これをやるんだ!」と強く心で思っていないと、すべて中途半端になる。

ただそれでも、そういう中途半端な自分も愛してあげたい。
そういう気持ちだって、それなりに大切なんだと思えたりもする。

いずれ消えてしまうような音楽も、言葉も、うっすらと熱を帯びていて欲しい。


まだそこに熱はあるか?

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