BLOG|#6 取捨捨捨捨捨捨選択

何かを手に入れるには、何かを犠牲にする必要があるらしい。
「何か」というのは「A」でもあって「B」でもある。
「生きる」ということは往々にして「お金」を消費することと同義だ。
そして「お金」を手に入れるためには「時間」と「体力」が必要だ。
あるいは「尊厳」かもしれない。もしくは「欲求」かもしれない。
いずれにせよ、手に入れるためには手放す必要がある。犠牲と言ったのは少し大袈裟かもしれない。
捨てる。譲る。何にせよ失われることは確かだ。
おおよそ元気でいられるであろう年齢が70歳だとして、今丁度折り返しにいるのだろう。
数年前に行った中学の同窓会。友人は夫になり、父になり、家を買って、保険と投資の話をしていた。
とても眩しかった。
数多ある人間の営みの中で、唯一、ゼロからイチを生み出す。そのイチを大きくしていく人達は、とてもとても眩しい。
あの日帰りの電車で聴いた「ロストマン」が、ひどく心を刺したことを、多分ずっと忘れない。
「どんな風に夜を過ごしても、昇る日は同じ」
沢山の選択肢があって、正解だったものはほとんどない。
間違えてばかりだったし、今もそうだろう。
それでも捨てて、捨てて、捨てて、捨てて、いくつかの大切なものを手に取る。
そういうもんだろう。
願わくば、僕の作った音楽が、誰かにとって手に取って貰えるようなものでありますように。
